プログラミングを学び始めてしばらく経った頃、私は自分の進路に少しだけ自信を持っていました。ネット上には「40代未経験でもITエンジニアになれる」といった記事があふれており、50代で転職成功したという事例も目にしていたからです。
プログラミングスクールの無料カウンセリングでも「年齢に関係なく転職できます」と背中を押され、「これなら自分もいけるかもしれない」と思いました。実際にスクールに入り、毎日勉強し、ポートフォリオも制作しました。「ここまで頑張ったから、あとは応募するだけだ」──そんな気持ちでいました。
しかし、現実は想像以上に厳しいものでした。
現実の壁を教えてくれたのは、カジュアル面談だった
本格的な応募に入り、私は数社でカジュアル面談を受けました。
これが、今思えば大きな転機でした。
とある企業の面談担当者の方から、率直にこう言われたのです。
「学習を継続しているのは素晴らしいです。ただ、やはり“実務経験”がないと、採用に踏み切るのは難しいというのが本音です。たとえ友人のサイト制作でも構わないので、何かしら現場に近い経験を積んでみることをおすすめします。」
この言葉は、まさに目からウロコでした。
私はこの時点まで、**「学習してポートフォリオを作れば転職できる」**と思い込んでいました。
でもそれは、あくまでスクールやWebメディアの情報を鵜呑みにした結果であり、現場目線ではなかったのです。
「実務経験」の意味を問い直す
この気づきのあと、私はスクールに相談しました。
「実務的な開発に参加する機会はないか」と尋ねたところ、
「月額利用を継続してくれれば、カリキュラム外での開発案件に関わらせてもらえる可能性がある」とのことでした。
一瞬、魅力的に聞こえましたが、すぐに違和感を覚えました。
これは、“スクールの一環”であって、“実務”ではない──。
そう判断た私は、スクールを解約し、もっと自立的に学びながら、現実に近い経験を積める方法を探すことにしました。
情報のギャップと「認識の甘さ」
転職活動を進める中で、私が痛感したのは次のようなギャップです:
- 「未経験歓迎」の求人にも、想像以上に高いスキルが求められる
- 現場で使われるフレームワークやチーム開発の経験は、独学だけでは身につきにくい
- 資格よりも、実際にどんな開発に関わったかが重視されるケースが多い
ネットには、「年齢は関係ない」「誰でもエンジニアになれる」といった希望に満ちた情報が多く存在します。
スクール側もビジネスである以上、当然前向きな言葉をかけてくれます。
それ自体は悪いことではありませんが、**それを鵜呑みにしていた自分の“認識の甘さ”**に気づかされたのも、まさにカジュアル面談の現場でした。
カジュアル面談は「早く経験すべき」だった
もし当時の私が、もう少し早くカジュアル面談に臨んでいたら、
こうしたギャップや現実にもっと早く気づけていたと思います。
カジュアル面談を早い段階で経験することには、以下のようなメリットがあります:
- 面接の練習になり、「話す力」が身につく
- 企業の求めるスキル感をリアルに知ることができる
- 市場のニーズを体感し、学習方針を軌道修正できる
- 自分の強み・弱みを客観的に把握できる
これは、どれだけ記事を読んでも得られない“生の情報”です。
そしてなにより、「自分の現在地を知る」という意味でも、非常に有益な機会だと実感しました。
まとめ:現実を知ることは、進むための第一歩
- IT転職の世界では、学習だけでなく実務経験が強く求められる
- スクールやネットの情報には限界があり、現場感覚とのギャップは大きい
- 自分のスキルと市場の期待値に差があることに、早めに気づくことが大切
- カジュアル面談は、気づきを得る絶好のチャンス。できるだけ早く行動に移そう
一言メッセージ
現実を知ることは、夢をあきらめることではありません。
むしろ、それを知った上で戦略を立てることで、あなたの夢はより確かなものになります。


コメント